肉業界の洗礼

突然ですが、お肉って、みなさんどんなふうに食べていますか??

スーパーに売っているお肉ですが、どれもペラペラの薄いお肉です。

 スーパーのお肉

まさか2kgブロックどーんっと置いているスーパーはせいぜいコストコとかですし、コストコだってブロックだけ売っているわけではありません。

 

肉業界の洗礼とは、そう!

 

「肉を切らないといけない」

 

アルゼンチンやスペインから輸入されるお肉はとってもテンションはあがるのですが、数kgもあるブロックが何個か段ボール箱に入って届きます。

アルゼンチンから輸入された牛肉

最初は

「この箱を欲しいお店にそのまま送ればいいじゃん!」

と安易に考えていたのですが、

 

なんとレストランの冷蔵庫、あんなに大きいのに、お肉はそんなたくさん入らないとのことでした。

 

言われてみればそうです。冷蔵庫に肉だけ入れるわけでないですから・・・・。

 

僕は当時、自宅兼オフィスでWEB制作など行っていました。

自宅の改装も考えましたが、現実的ではありません。

 

近所に居抜きのレストランがあったので、そこを改装して使用しようかとも悩みましたが、リスクを考えてしまいました。

 

さらに届くのは「冷凍牛」

 アルゼンチン牛ブロック

環境が揃ったところでどうやって切るんだい???

 

冷凍のまま切るの?解凍してから切るの?

許可をとるのはどうするの??

 

わからないことだらけです。

 

これはもう自分ではできないと悟り、当時川崎にいたので、関東県内の精肉店にお問合せしまくりました。

 

そこで1件、都内の精肉店が快くカットから配送まで引き受けていただけるとこになりました。

 

これで心配ないね!って思ったのも束の間。

 

彼らはお肉屋さんなのです。

決して通販サイトの配送センターではないので、

注文きてから発送するまでが大変。

 

同じ種類のお肉でもサイズが違うとか、

お肉工場なので、資材の置き場がないとか、

本当に大変そうでした。

 

僕はずっとWEBの通販サイトを作り販売するまでに携わってきましたが、

注文後の発送・顧客対応は未経験で、

 

そんなのは簡単にできるだろう。

 

と甘く見てましたが、

実際には違いました。

 

その他WEB業界と肉業界の常識がこれほど違うものかと痛感してしまいました。

 

例えばお肉業界では一般的には価格競争とのこと。

しかし、アルゼンチン牛はこの価格競争には勝てるわけがない。

だからアルゼンチン牛を売りたがるお肉屋さんがほとんどないと教えてもらいました。

 

どんなに安くしても他の国のお肉と比べると高いアルゼンチン牛。

ただ、どうしても和牛含め他の国のお肉と比較しても美味しい。
霜降りが好きと言う方には合わないと思いますが、
赤身肉をこんなにジューシーに食べれるお肉はまだ出会ったことがない。

 

この美味しさをみなさんにどう伝えていくのか、この頃から今もずっと悩んでいます。


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